「隠居組」とは、もの知りご隠居さんを自負する粋人七名の会、平均年齢68歳。ワンランク上のクラスを目指して一つ案件を掘り下げています。取り組む分野は多岐にわたり、話題毎に編集され、発行部数七プラスαの小冊子として組員の書架に並んでいます。 
 2010年3月の血液検査で中性脂肪値が上昇した組員がいました。オリーブ油が「からだに良い」ということを知り、がぶ飲みとまではいかないけれども、むさぼり取っていたというのです。このことをきっかけに、組員若くはないんだから食物に関しても話題にして食育を指導できる程度には研鑽を重ねようということに決まりました。
 4月から6月はオリーブ油に関してその背景も含めて多くを学びました。そこで7月、8月の話題として自然と浮上してきたのが荏胡麻(エゴマ)油でした。シソ科植物の荏胡麻の種子から得られる油が荏胡麻油、他の植物油の取り過ぎによる健康害を和らげる作用があることを知りました。
 2ヶ月間で荏胡麻を学び、荏胡麻の産地へ慰安旅行をと相談していた9月1日、テレビを介して「長寿のためのコレステロールガイドライン」の発表を知りました。さらに興味を引いたのは、日本医師会の定例記者会見での、「長寿のためのコレステロールガイドライン」に対する日本動脈硬化学会の声明発表の記事でした。
 ワンランク上のクラスを目指している「隠居組」としては、取り組むに不足は無い案件であると判断して、脂質栄養革命を熟知することを全員一致で決議、今日に至っております。
 驚いたことに天下のNHKが、学問上の新説が社会に投じられても、既存の学説(旧説)を天下の宝刀として位置づけ、旧説の新説を並べて比較することはしないで、今までの行きがかり上の旧説の意見にしか耳を傾けないという事実が、ラジオ、テレビ番組を通して浮上してきています。NHKの番組政策担当者には独自の立場で学習して比較検討して是々非々を決することを希望したいのですが、学問的となると容易には進まないようです。こうなると残る一手としては、民意を結集して旧説と新説の対決の場を創出することしかないようです。
 ここに隠居組の脂質栄養に関する勉強会も、その記録を民意を結集するための足がかりとなり得る小冊子「隠居組レポート」として完成しました。同時にインターネットにホームページを公開して、脂質栄養革命の思想を、どうすれば多くの皆さんに判って頂けるかを模索することを、隠居組の次なる目標に掲げて進む所存であります。                                       
2011年9月1日
「隠居組」代表 内野 元

内野 元    
Hajime Uchino    
1940年8月24日生 
医療法人内野会 理事長    
1965年熊本大学医学部卒業・医学博士
uchino@ari.bbiq.jp