2010年12月20日以降 日本動脈硬化学会の気になる動向  
NHK番組より、番組出演者の発言を速記・編集し、
問題点をチェックポイントとして、これに対するコメントを編集しました。
皆さんも真剣に考えて下さい。
   



   
講師  寺本民生氏
木庭新治氏
丸山千寿子氏
帝京大学医学部教授
昭和大学医学部講師
日本女子大学教授


 
 
 

  番組はアニメーション・キャラクターの登場で始まった。
 
悪玉 「うっ、ふ、ふ、ふ、ふっ、俺の名はLDL、悪玉と呼ばれている。動脈の血管の壁にこのコレステロールがどんどん溜まっていくのは、俺の仕業だ。クァッ、どうだ! これこそ、動脈硬化だ。 うわっ、ふぁ、ふぁ、ふぁ 」
善玉 「ちょっと待って! 私の名前はHDL、善玉よ。  あーっ、動脈が変なことになっている。よいしょ…、よいしょ……」  
悪玉 「せっかく…、俺が溜めたコ レステロールを………、よくも…、壊したな。 よ〜っし、仲間を呼ぼう、 ………来てくれ ― 」
中性脂肪 「わたしは中性脂肪………、 悪玉の一味よ。」
善玉 「あーっ、何をするの…………
悪玉 「よーしっ………、今のうちだ。」 
善玉 「あっー、……離しなさい、このままじゃ血管がダメになってしまう。
あーっ、命が危ないっ。」
寺本 「私たちの身体の中では、こんな戦いが常に起こっています。
悪玉を減らし、善玉を増やすには、どうしたら良いのか……」
三講師  (口をそろえて) 「私たちが、お教えします。」
 





「ためしてガッテン」&「名医にQ」
二つの番組を比べてみました。
2011年1月19日放映の「ためしてガッテン」では、
善玉コレステロールと悪玉コレステロールの用語は
使われていませんでした。

「長寿のためのコレステロールガイドライン2010」の
「コレステロールの善玉・悪玉説は崩壊した」を意識しての行動でしょうか?

それにしても、「名医にQ」では
“新鮮なコレステロール”、“古くなったコレステロール”、
“不法投棄”のような言葉を使っているのはどういう魂胆からでしょうかね?

本質的には善玉・悪玉説と変わっていないのでは?
何故こんな手の込んだ策を巡らすのか理解に苦しみます。
科学者としてみっともない体たらく……。
いさぎよく降参の白い旗を掲揚した方が、
カッコイイと評価されるんじゃないでしょうか。 
 





コレステロールとは元々油ですので
なかなか水とは溶けにくい。
従って血液の中ではなかなか難しいですが、
ここにあるようなLDLという運び屋さんですね。
こういう粒子の中に入って運ばれていく
ということが判っているんですね。
これが色んな所に運ばれるのは良いんですけれども、
例えば食事とか、運動不足とか、そういったことがあると、
だんだんと血液の中に
このLDLというものが多くなってきますということで、
これがこういう形になっていくという訳ですね。
こういったコレステロールがですね、溜まっていくということが
先程来問題になってきているんですけれども、
まあどういうことが起こっているかというと、
このLDLというのが
血管の中に入って行くということが起こるんですね。
そうすると血管の中では何が起こっているかというと、
まあ酸化というということが起こるんですね、
酸化と言うことが起こると、
先ほど悪玉と言われていましたけれども、
ぎざぎざとした形で、いかにももっと悪玉になってきて、
これが非常に溜まりやすいということになるので、
まあ最終的にこういった形で、動脈硬化、壁が膨らんで、
動脈硬化が進んで行くというのが、
一応悪玉と言われる所以なわけです。
     
それで動脈硬化が進んでくる。
     
それで私の出番、善玉の出番ですね。
     
HDLというのがあります。これは良い方なんですね。
     
HDLという粒子は、
身体の中のいろんな所にあるコレステロールを
むしろ運んでいって、それを肝臓に戻してあげる
という役割を果たしてくれるんですね。
先ほどちょっと話が出ておりました
この動脈硬化の中にあるコレステロールを
HDLという粒子が取って運んでいってくれる、
肝臓に戻していってくれると言うわけですね。
それで動脈硬化は若干改善する、
動脈硬化という立場からすると善玉ですよと、
こういう話になるんですね。
     

 
   悪玉と善玉と、役割が違っているということですかね。
ということは、
善玉も悪玉もコ レステロール自体は同じものなんですね。
     
  コレステロール自体は同じものなんですけれども、
それが乗っかっている運び屋さんですよね、
その運び屋さんによって違ってきて、
LDLに乗っかっているコレステロールは
悪玉のコレステロールと言われるし、
HDLに乗っかっているコレステロールは善玉のコレステロール
という呼び名になっていく、という訳ですね。 
 
     
  さあ、それからもう一つ、中性脂肪、これはどうなんですかね。 
     
中性脂肪といういうものも、我々の身体の主たる脂肪、
コレステロールと中性脂肪とあるわけで、
中性脂肪自身は
動脈硬化に溜まるわけではないんですね、
しかしながら中性脂肪があるために
コレステロールを色々と修飾してくれる
という作用がある訳ですね。
中性脂肪が上がって参りますとですね、
実は小型の小っちゃな、
さっきのLDLよりもさらに小っちゃなLDLコレステロール、
悪玉コレステロール、
これは動脈硬化血管壁に非常に入りやすいということで、
より悪いと言うことで、
超悪玉という名前で呼ばれるということなんですね。
これも一つの中性脂肪の役割ですね。 


     
    そうすると、こっちがわの善玉と言われる方には
何か影響があるんですか。 
     
    中性脂肪が上がって参りますとですね、
これは非常に面白い関係にありまして、
善玉のコレステロールと中性脂肪は
シーソーのような関係にあるといわれてまして、
中性脂肪が上がってくると、
善玉のコレステロールが下がるということになるんですね。
従って味方がいないということになりますね。 
 
     
    つまり中性脂肪は悪玉の味方、善玉の敵と言うことになるんですね。   



「ためしてガッテン」冒頭へ 「名医にQ」続く